雲の裏地は銀色 -小児がん覚え書き

8歳で悪性リンパ腫になりました。 再発もあり約8年間治療。その後19歳で二次がんを発症しましたが、今は安定しています。 「日常」の奇跡をかみしめつつ、小児がんだったゆえの困ったこと、 あの頃のことなどを少しづつ綴ってゆきたいと思います。

はじめての入院


初めて入院したのは、自宅から車で20分くらいの比較的大きな病院でした。
ここで患部の組織をとって細胞を調べる「生検」という検査を受けました。

手術台に寝かされ、どんな事をされるかも分からない……8歳の子供にはただただ恐怖です。

「早く、早く終わって!」

検査の間中ずっと励ましてくれた看護婦さん。つないだ手だけが救いでした。

検査のあと、「ストレッチャー(移動式寝台)で部屋に戻ろうね」と言われたのですが、「車いすがいい」と言い張った私。心配顔で待っているだろう家族に「大丈夫!」というところを見せたい一心でした。
でも、その顔は涙まみれでしょぼくれて、全然大丈夫じゃなかったんですけどね(^_^;)

そんなこんなで頑張った生検でしたが、残念ながら診断はつきませんでした。

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このブログでは「国立がん研究センター 小児がん情報サービス」をはじめ様々な情報サイトや書籍を参考にし、 自分や家族の記録・記憶を元に書いています。 しかしあくまでも元患者の個人的なブログです。 「おや?」と思うところがあっても、読み流してください。 よろしくお願い致します。