雲の裏地は銀色 -小児がん覚え書き

8歳で悪性リンパ腫になりました。 再発もあり約8年間治療。その後19歳で二次がんを発症しましたが、今は安定しています。 「日常」の奇跡をかみしめつつ、小児がんだったゆえの困ったこと、 あの頃のことなどを少しづつ綴ってゆきたいと思います。

一人ぼっちの夜

入院した小児科病棟には院内学級がありました。
病院は具合の悪い人が来るところだと思っていたので、「教室」に行く子供たちの姿にびっくり。

しかし、それ以上に驚いたのが、病室と病室の間の壁が一部ガラスになっていて、隣の部屋……いえ、隣の隣も全て見渡せるということ。

親は泊まらない完全看護の小児科だったので、看護婦さんたちのいる詰所から全病室が見えるようにしてあるんですね。

でも、でもこれ……子ども心にショック!見えちゃうし、見られちゃうし∑(゚Д゚)

親と離れて暮らしたことのなかった私には、夜が果てしなく長く感じられました。
オネショをしても恥ずかしくて看護婦さんを呼べなくて(T_T) 夜中、隣の子を起こさないようにしながら着替え、ベッドを片付ける……。

初入院は、検査よりも何よりも、一人で過ごす夜が一番こたえたのでした。

f:id:kamoi226:20180316015949j:image

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
このブログでは「国立がん研究センター 小児がん情報サービス」をはじめ様々な情報サイトや書籍を参考にし、 自分や家族の記録・記憶を元に書いています。 しかしあくまでも元患者の個人的なブログです。 「おや?」と思うところがあっても、読み流してください。 よろしくお願い致します。